井戸の底でソフトクリームを食べた話

久しぶりに雑感を投稿します。

この間、ソフトクリームを食べた時のお話しです。
近所の大学(仮にH大学とでもしましょう)の博物館のミュージアムカフェにはとても美味しいソフトクリームがあります。
それで時々、ほぼソフトクリームのために博物館に行きます。

ソフトクリームはカップかワッフルコーンかを選ぶことが出来て、冷たい口の中でかたいワッフルが割れるのが苦手な私はいつもカップでお願いしていました。
この間、ハルさん(私の子――といっても、もう大きくなってH大学の院生です)と博物館で待ち合わせて、一緒にソフトクリームを食べました。ハルさんはワッフルコーンが良いというので、カフェのスタンドで店員さん(H大生のアルバイト)に、
「ソフトクリームを2つ下さい。ワッフルとコーンで!」と言いました。
キョトンとする店員さんに、
「ええと、ワッフルがひとつとコーンがひとつです(ピシッ)!」
――そうです。カップというべきところをコーンと堂々と言っていたのです。
この時の私の状況を弁明すると、頭の中では”ワッフルじゃなくて最中みたいなコーンだったらなぁ”――とか、いろいろ考えていたのです。
ハルさんが気が付いて、控えめに、
「ワッフルコーンとカップで」
と言ってくれてオーダーが通りました。

席についてから、ハルさんに間違いを笑われた私は、
「H大生は、普段自分たちと同じような人としかお付き合いがなかったりして、世の中にはすっとこどっこいな人がいるってことをわかっていなさそうじゃない?だからお母さんは、”いいか、君たち、井の中の蛙になるなよ”という気持ちであえて道化を演じたのだよ」と言いました。
年月を生きてきてこその名言だなと、自画自賛しつつ食べたソフトクリームはとても美味しかったです♪

大西 光代