国連海洋科学の10年」は、私たちが望む海を実現するための10年です。

人と海の共生を目指し、地球と社会が持続可能であるための海洋科学の変革を促し、海洋科学を基盤として海洋の問題を解決することを目標とします。

2017年、第29回UNESCO政府間海洋科学委員会(IOC)総会で決議され、同年の第72回国連総会で、2021年から2030年までの期間を「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年」(UN Decade of Ocean Science for Sustainable Development)とする宣言が決議されました。

国連海洋科学の10年では、私たちが望む海に関して7つの成果を目指しています。

〇きれいな海
(汚染源を特定し、削減、除去します)
〇健全かつ回復力の高い海
(海洋生態系の理解、保護、復元、管理を進めます)
〇生産的な海
(持続可能な食料供給資源・エネルギーなどや海洋経済を支えます)
〇予測できる海
(社会が海洋状況の変化を理解し、対応していきます)
〇安全な海
(海洋からもたらされる危険(または災害)から生命および暮らしを守ります)
〇開かれた海
(全ての人々が科学的データ、情報、技術、イノベーションに平等にアクセスできます)
〇夢のある魅力的な海
(人々の幸福と持続可能な発展を目指し、社会がそれを理解し、価値を認めていきます)

10年間の実施計画のもとに、公募で採択されたプロジェクトやアクティビティが実施されているほか、活動を登録することができます。進捗状況は毎年公表され、第1号の2021-2022年版が公開されています。

なぜ国連海洋科学の10年が始まったのかは、「世界の海洋科学の現状報告」が基盤となっています。2020年版は日本語訳がありますのでご覧ください。日本は、海洋科学研究者のジェンダーバランスでは最下位、年齢構成では若手の少なさが際立っています。

海の女性ネットワークは、「国連海洋科学の10年」に賛同し、海洋分野における女性活躍のためのネットワーク作りを進めます。

参考ページURL