海星のぬいぐるみ

海星は、字のとおり、星の形、五角形をした海の生物です。ヒトデ!ヒトデのぬいぐるみ
ヒトデには、下側に管足(かんそく)と呼ぶ小さな管が無数にあります。管足は歩行、食事、感覚の役目をもちます。下側の中心(口です)から五角形(五放射)に合わせて5方向に延びています。この管足が、趣味の海の生物ぬいぐるみ作りで難問でした。特徴である管足の管足感をどうやったら出せるのか…ヒトデのぬいぐるみを作る際、一番悩んだところです。伸びたり縮んだり、まるで一本一本が生きもののように動く管足の様子は見ていて飽きないです。内緒ですが、わざと水槽のヒトデをひっくり返し、うにょうにょと動き出す様を楽しんだこともありました。

普段ぬいぐるみにするときは、かわいらしくデフォルメすることを心がけています。フォルムは丸く、あえて模様は実物よりも荒く作ります。しかし、管足だけはどうしても譲れませんでした。私の大好きな「管足感」を出すため、一本一本、向きも長さも異なるように縫い付けました。かわいらしさと

「管足感」の妥協点を探し、縫い付ける間隔や長さにはこだわったつもりです。また、材料選びも大変でした。あの半透明ともいえるきれいで柔らかな色を表現するため、素材の色が生かされた毛糸を使ってみました。手に取った方々の「うわ、管足がある…」という声は、私にとっての誉め言葉として受け取っています。

機会がありましたらヒトデの管足をご覧になってみて下さい。