[ vol.008 2022年11月 ] プラスチック問題の深刻さを実感/瀬戸内千代

先日、長崎県・対馬(つしま)の海の中で、世界最北の貴重なサンゴ礁(あまり知られていませんが!)に絡みつくロープなど大量のプラスチックごみを、海のNPO法人OWSの仲間たちと回収しました。

息をこらえて必死にロープを切断中

対馬は立地的に、漂着ごみの問題も深刻です。特に、発泡スチロールごみのボリュームには仰天しました。風に運ばれ谷間を駆け上がったプラごみは、まるで悲しき地上のミルキーウェイ(天の川)。

くだけた細かいプラスチック粒も大量で、砂粒とプラスチック粒が交ざった砂浜のふかふかと沈み込む不気味な感触が今も足裏に残っています。海外のごみや漁業ごみが目に付きましたが、もちろん日本のごみも陸由来のごみもありました。海はひと続きなので皆の問題です。ごみの少ない場所を見ると、対馬の海岸が、美しい地層が折り重なる素晴らしい名所であることが分かります。

問題を知った私たちの世代が、なんとかしなければいけないと再認識しました。