論文紹介

月刊地球特集号「マントル到達への挑戦」(海洋出版)が刊行されました

海洋出版株式会社(http://www.kaiyo-chikyu.com/mokuji.htm)より、最新の号外地球(72号)が刊行されました。

海の女性ネットワークメンバーの阿部なつ江さんが執筆した論文「マントルと地殻の境界(モホ)を決めるもの」が含まれていますのでご紹介します。

「マントルと地殻の境界(モホ)を決めるもの」

月刊地球・号外地球72号
「海洋科学掘削によるマントル到達への挑戦 -地球最大のフロンティアに挑む-」(海洋出版株式会社)
全編または17編の論文個別のpdfが、J-DESCのHPに公開され、どなたでもダウンロードして読むことが出来ます(※ページ右上にある「その他(共同出資・企画等)」のタブをクリックして下さい)。
日本地球掘削科学コンソーシアム(J-DESC)マントル掘削ワーキンググループが中心となって、執筆・取りまとめを行っています。

海底から地球内部のマントルまで掘削する「モホール計画」は、1950年代後半にアメリカが立案して始まりました。その後形を変え、現在は国際深海掘削計画(IODP)として世界23カ国が参加する多国間国際共同プロジェクトとして、地球環境変動や地震・火山といった科学課題に取り組んでいます。2003年からは、海洋科学掘削の原点に立ち返り、日本の地球深部探査船「ちきゅう」を使って「マントル掘削」の実現に向けて取り組んでいます。本特集号は、そのマントル掘削の歴史や、関連する科学プロジェクトなどについてがまとまった全150ページの総特集です。
2050年までの科学目標として2021年に策定されたサイエンスフレームワークと合わせて、是非ご覧下さい。