お祝いや行事のごちそうの日には家族の好物のパエリアをよく作ります。

私の料理は基本のレシピを調べた後は自己流・勝手流です。以前、「パエリアにはムール貝が欠かせないのでは」と言われたことがあります。じゃあ、これはパエリアを名乗ってはいけないのかな? と一瞬逡巡したときに、「私はスペインでパエリアを食べたことがありますけど、地方によっていろいろなものが入っていましたよ。これは立派なパエリアです。と言ってくれた人がいます。かっこいい女性です。スペインに行ったことがない私ですが、こういうカッコいい人になりたいです。

このパエリアには厚岸産のアサリとアルゼンチンの赤エビが魚介として入っています。スーパーにヤリイカが出ている時はとてもいい出汁が出るのでヤリイカを入れます。家では大きいフライパン(26~28cm)で1~2合のお米で作っています。

・白ワイン適量にサフラン一つまみをいれて軽くレンジで温めておきます。
・ご飯は軽く洗ってざるにあげておきます(本場は洗わないそうですが、こうして浸水させておくと日本人好みにお米がふっくら炊き上がります)。
・ご飯を炊くための出汁
剥いたエビの殻はニンニクとともに、オリーブオイルで炒めてから白ワインと水を入れて煮て出汁を取ります。アサリも白ワインとニンニクと酒蒸しにして、こちらも出てきた美味しい出汁を取っておきます。
・加熱したアサリは飾りの分は殻つきに、残りは殻を取っておく。
※飾り用のアサリとエビは炊き上がりに載せます。
・フライパンかパエリア鍋にオリーブオイルを引き、にんにくを炒め鶏肉やチョリソなどを入れる場合はここで一緒に炒めるざるにあげていたお米もここで入れて全体に油をまとわせる。キノコ類もあればここで入れます。
・出汁を鍋の中のものがすっかりかぶるくらいに入れてサフランで色付けした白ワインとローリエ(あれば)を入れます。殻を取ったあさりもここで入れ一緒に炊きます(ヤリイカを入れた場合も火を通すと柔らかくなるので一緒に炊いています)。チョリソや鶏肉は全体にバランスよくなるように鍋の中で動かして配置します。火加減は中火~弱火。
・炊き上がるまでの間に、ピーマンやパプリカを炒めておく。レモンはくし切りに。
・フライパンの中の水分がほとんどなくなったら火を強めておこげを作ります。炊き上がりにエビや殻付きのアサリパプリカを並べます。

鍋のままテーブルへ出し、好きな量をお皿にとってレモンやタバスコをかけながらいただきます。

大西光代