先日、掘削航海の乗下船地となったアゾレス諸島の中心地「ポンタ・デルガダ」で食事をする機会がありました。アゾレス諸島は、大西洋に浮かぶ火山島で、ボルトガル領の島々です。ポンタ・デルガダは、その中心地で、サン・ミュゲル島に位置します。大西洋に面したリスボンやボストンなどの都市から直行便が飛んでいますが、日本からは訪れるには、最低2回は飛行機を乗り継いで、24時間以上かかります。
下船時の6月中旬は観光シーズン真っ盛りで、ヨーロッパ各国や米国から多くの観光客が訪れていました。主な観光は、ホエールウォッチングやビーチでの海水浴、トレッキングや火山の近くの温泉とその熱で料理されたシチュー・ランチ、パイナップル畑の見学などです。また酪農が盛んで、ファームステイでチーズなどの豊富な乳製品を味わうことも出来ます。
そして、周囲をグルッと海に囲まれている為、なんと言っても漁業が盛んで、特に大西洋クロマグロが有名。きっとお寿司やお刺身が美味しいんだろうなぁ、と思って調べてみたら、ポンタ・デルガダの街中に、日本料理店が8軒もありました。有名店は予約でいっぱいでしたが、国際船クルーズターミナルにあるレストランは,比較的入りやすく、港に停泊中に3回も訪れてしまいました。
お寿司やお刺身はとても新鮮で質が良く、一緒に行った皆さん(米国、イギリス、フランス、スイス、中国、台湾、オランダ出身者)にも、とても喜んで貰えました。
一方、ポルトガル料理にもお魚は沢山使われています。特に有名なのが「いわしの塩焼き」でレモンを搾っていただきます。今回私はタコの料理を頂きました。とても柔らかく、味がしみていて美味しかったです。他にも、白身魚のフリッターや、アクアパッツァなど、どれもこれも美味しそうでした。
島を訪れる観光客も、そのような美味しい海鮮料理を目当てに来てる人も多いのだとか。ヨーロッパのハワイとも称されるアゾレス諸島。日本からはなかなか訪れる機会は少ないかも知れませんが、もし訪れる機会があれば、是非おいしいおさかな料理を堪能してください。
阿部 なつ江