海の女性ネットワーク会員の安中さやかさんが、2020年度 日本海洋学会 日高論文賞を受賞しました。この賞は、学会の定期刊行物に発表された優れた論文に対して与えられるものです。
1次生産者として海の食物網を支える植物プランクトンは、陸上生物と同様、窒素を養分として取り込み成長します。海の中で窒素は、硝酸塩や亜硝酸塩、アンモニウム塩として溶けており、その分布や時間変化は、植物プランクトンの成長と密接に関わっています。安中さんは、様々な研究機関により観測されたデータを統合し、厳格な品質管理と丁寧な統計解析により、北太平洋における亜硝酸塩やアンモニウム塩などの分布と季節変化を明らかにしました。